今日は、draughtとdroughtの違いと覚え方です。
draughtとdroughtの違い
draught [dräft]は「草稿(そうこう)」、drought [ˈdraut]は「干ばつ」です。
綴りの違いは、草稿の方は左から3番目が’a’で、干ばつの方は同じく左から3番目が’o’です。
覚え方
それでは覚え方です。まず、草稿の方の’a’は、エイと読めるので「英語(a語)」とします。次に、干ばつの’o’の方は、そのまま読むとオなので、「お題(o題)」とします。
そうすると、これら2つの英単語の違いは、意味をも含めて以下の句に読み込むことができます。
暗記句:英語の「草稿」、お題は「干ばつ」
覚え方のヒント
今日は、以下のようなストーリーを作ってみました。
卒業を間近に控えた2人の大学生の会話です。
A子:「ねえ、英語で提出する卒業論文のテーマ、決まった?」
B子:「それが、なかなか決まらなくて…」
A子:「あたしの方は決まったわよ。これから草稿を書くの」
B子:「テーマ、何にしたの?」
A子:「干ばつ。少し前も、アフリカがこれで大変だったじゃない」
B子:「カンバツ? ああ、西洋人のきれいな髪の毛の色のことね」
A子:「それは金髪」
B子:「あはは、あたしってバカね。カンバツって、試合や試験などをして、誰が一番優秀かを決めることよね」
A子:「それは選抜」
B子:「あっ、ごめん、そうじゃなかった。カンバツって、危ない目にあって、もう少しで命を落とすことだったわね」
A子:「それは危機一髪。それよりもB子」
B子:「何?」
A子:「あなた、卒業の方、大丈夫?」
チャンチャン。
“draught”はイギリス綴りで、アメリカ綴りは”draft”
“draught”はイギリスでの綴りで、アメリカでの綴りは”draft”となります。
イギリス英語(英語)とアメリカ英語(米語)で、綴りが違うのです。
どちらで出てきても、分かるようにしておきましょう。
ちなみに、このdraughtのように、英語と米語で綴りの違う英単語はけっこうあります。
たとえば、以下の単語です。
イギリス英語 | アメリカ英語 |
colour | color |
favourite | favorite |
flavour | flavor |
harbour | harbor |
honour | honor |
humour | humor |
labour | labor |
neighbour | neighbor |
他にもまだたくさんありますが、たいていはこのように、見れば推測(すいそく)のつく範囲の違いなので、さほど心配する必要はありません。
機会があれば、調べてみると良いでしょう。
例文で意味を確認!
最後に、双方の英単語の意味を、文章の中で確認しておきましょう。
She is making a draft(=draught) of her essay.
(彼女は、論文を書いている)
I made a draft(=draught) of his speech.
(私は、彼の演説の草稿を作った)
Ishida came in with a long draft(=draught) in his hand.
(石田は、長文の草稿を手にして入って来た。)
The grass has withered because of the drought.
(旱ばつのために、草が枯れた)
The water was stopped owing to the drought.
(旱ばつが原因で、断水になった)
That drought lasted a month.
(その日照りは、1ヶ月続いた)
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